庭木・植木について
庭木・植木のお手入れ方法
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"さまざまな庭の顔"を演出する庭木・植木の植え方・お手入れの仕方
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日あたりと水ハケの良い場所に植えます。岩盤などで水ハケが悪いところでは、水が溜まる位置より下にある根は腐ってしまいます。
この場合、盛り土をするなどの工夫が必要です。
なお、屋根の下など覆いのある場所の下は乾燥してしまうので、木には良くありません。
ほとんどの木は数年で枯れてしまうので避けましょう。
- 持ち上げるときや手で運ぶときには、根に近いところを持って運びます。 下ろすときには強くドスンと下ろさないようにしましょう。ポット苗などは、ポットや根の部分を持ちます。
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穴は円筒形に掘り、大きさは根の大きさに少しだけ余分を見て掘ります。
底に少し土を入れ、木を植えたときに地面と根の高さが同じになるようにします。
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根を傷めないように植えます。
根のまわりに空洞が残ると腐るので、空洞が残らないように根になじむ細かい土を根のまわりに入れ、突きぎめ、水ぎめなどの方法で植えます。 -
- 落葉樹などの場合は、根のまわりの土を棒などで突いて植えます。松なども、根が良ければこの方法を使います。空洞が土の中に残らないようしっかり突くことがポイントです。 次に周囲に水鉢(※)を切って、雨が溜まるようにしておきます。小さな木の場合は少し余分に土を入れて足でしっかりと踏めば大丈夫です。 ※ 根元に土を盛り、水溜まりができるようにすること。
- 常緑樹の場合は土を70%位入れてから水を流し込み、土をやわらかくして空洞をなくして植えます。 植木をゆすって周囲に充分に土がまわるようにします。あまり水を入れすぎると水の引きが遅くなり、逆に水が少ないと土が充分にまわりません。 水の量は、庭木・植木を少しゆするとやわらかくなった土が見える位が適量です。水が乾いた頃に土を入れて足で踏んで固めます。
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剪定は、樹木の生育や結実を調整したり樹形を整えたりするために、枝の一部を切り取ることを言い、季節ごとや樹種の特性に応じて行います。
山木のように育ちすぎると、確かに迫力はありますが、採光性も悪くなり、その下に生えている植物が生長しない、病害虫の対策が行き届かない……と悪循環に陥ることに。また、庭木・植木同士で栄養を取り合ってしまい、どれもが枯れてしまうことも考えられます。
無駄に伸びた枝葉を切ることで、限られた特定の枝葉の生長を促進させるほか、生い茂った葉の風通しを良くして病害虫から守る効果もあるのです。ちなみに、植木バサミ、剪定バサミ、剪定のこぎり、高枝バサミ、脚立(あれば便利)が必要です。 -
夏季剪定 生長しすぎた枝葉を剪定して樹姿の形状を整えます。
通気、日照を良くするだけでなく、台風で枝が折れた!という被害を避ける役割も果たします(長すぎると風にあおられて折れることがあります)。冬季剪定 春に備えて、所定の形姿に切り詰めたり不要な枝を切除したりします。 刈り込み 樹冠全体を均一に刈り、生垣などの角形、玉物などの球形に整枝します。
庭園などでよく見られる方法です。
松の剪定は特殊で、新芽の「みどり」を元から摘み取って枝数を少なくしたり、途中から折り取って伸長を調整する「みどり摘み」を行ったりします。
また、その年の葉を残し、その下部の古葉を取り除く「もみあげ」も行います。
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整姿や剪定の方法は樹種により異なりますが、剪定すべき枝については共通しています。
美しく健康的な樹形を保つためにも、剪定すべき枝の種類を覚えておきましょう。 -
立ち枝 通常横に広がるべき枝がまっすぐに伸びてしまった枝。樹形に悪影響を及ぼします。 からみ枝 名称の通り、枝同士がからみつくように伸びた枝。 逆さ枝 幹の方向に向かって伸びた枝。 平行枝 複数の枝が平行に伸びた枝。その中から不要な枝を剪定する必要があります。 胴吹き枝 「幹吹き」とも言い、樹木の根元部分から伸びた枝。
樹木の上部に栄養が行き届きにくくなるため早めに剪定すべき枝です。ヤゴ(ひこばえ) 樹木の根元から出てくる細い枝。景観を損ねると同時に栄養が樹木上部に行き届かなくなります。 懐(ふところ)枝 樹幹付近(基部)から伸びた枝。
害虫の温床となることもあり、付け根から剪定する必要があります。交差枝 ほかの枝と交差している枝。樹形を考慮して不要な枝のみを付け根から剪定します。 徒長枝
(とちょうし)樹木の幹や枝から飛び出るように縦(真上)に伸びた細い枝。
風雨により折れて落下する危険性や害虫の温床となる可能性があります。かんぬき枝 主幹を貫くように左右対称に伸びた枝。短く切るかどちらかを切るなどして樹形を整えます。 下がり枝 「垂れ枝」とも言い、横に伸びた枝から下方に向かって伸びた小枝です。
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整姿や剪定の方法は樹種により異なりますが、剪定すべき枝については共通しています。
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- 人工樹形は、樹木の自然の状態と性質を充分知った上で手を加え、さらに洗練して作られたものです。
それぞれ樹木に合った形があり、その性質を無視して形は作れません。
日本では自然の状態に近い形が多く、西洋では彫刻的な幾何学模様や動物の形をしたトピアリーも盛んです。
- 人工樹形は、樹木の自然の状態と性質を充分知った上で手を加え、さらに洗練して作られたものです。
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剪定時期は樹木(植物)によって異なります。
一般的に花の咲く(実のなる)常緑樹などは春から初夏にかけて(3~5月頃)、落葉樹なら葉の落ちた後である冬期(11~3月頃)に剪定すると良いでしょう。
ただし、樹木の種類によって剪定時期はさまざまなので、いつ花を咲かせたいか、通風状態はどうなのか、などを考慮する必要があります。アジサイ 花後すぐに、花の下に葉を2~3枚付けた位置で剪定します。
なお、秋以降に剪定すると花が付きません。ウメ 花後すぐに、枝の芽を2~3芽残して外芽の上で剪定します。 カイドウ 花後に剪定します。
休眠期には花芽を確認しながら長く伸びた枝を枝元4~5芽残して切り戻します。キンモクセイ 花後から春先まで可能。夏の剪定は、枝枯れしやすくなるので避けます。 コデマリ 花が咲き終わったら、枝の分かれ目の部分で切ります。 サクラ 強剪定(枝を長く切り取ること)は樹勢を弱らせることがあるので、できるだけ枝が細いうちに不要枝を見極めて剪定します。 サザンカ 花後すぐから春までの剪定が好期です。
また、刈り込んで仕立てる場合は、3月下旬~4月上旬に行いましょう。サルスベリ 地域によっては冬の剪定で枯れることもあるので、剪定時期は萌芽前(3月頃)に行うと安全でしょう。剪定は、前年伸びた枝を付け根ぐらいまで切り戻します。 ツツジ 7月には花芽が分化するので、花が終わったらすぐに刈り込んで形を整えます。 ハギ 放任すると茂りすぎるので、冬の休眠期に低く刈り込みます。 ハナミズキ 休眠期。花芽が付いていない徒長枝や細い枝を取り除きます。 フジ 強剪定は休眠期に、枝元の花芽を確認しながら切り詰めます。 モクレン 花後と休眠期に、枯れ枝や気になる徒長枝を取り除く程度で樹形が整います。
切り取る際は、枝の付け根から切りましょう。ユキヤナギ 花後すぐに伸びすぎた枝を切り戻します。 ライラック 花後に行います。枝数が少ない木なので、不要な枝を取り除く程度にしておきます。 レンギョウ 花後に混んだ枝や伸びすぎた枝を付け根から取り除く程度の剪定にします。
秋以降の剪定はその分花芽を失いますから、樹形を崩すほど伸びすぎた枝だけを切るようにしましょう。
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剪定時期は樹木(植物)によって異なります。
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施肥とは肥料をやることで、健康な庭木を保つためにとても重要な作業です。
肥料の成分はもちろん、与えるタイミングも植物の生長に大きくかかわってきます。
お礼肥え 花が咲き終わった後や果実を収穫した後、樹勢を回復させるために即効性肥料を施します。 寒肥 春の芽出しの生長のため、冬の休眠期に堆肥や油かす、骨粉、鶏糞などの緩効性肥料を施します。
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害虫は庭木の大敵です。季節ごと、または害虫の種類に応じた薬剤散布を行い、大切な庭木をしっかりと守りましょう。
予防 病害虫の発生前の冬季、または春先に行います。 殺菌 病害の種類に応じて、薬剤を選択し、散布を行います。 害虫駆除 害虫種類に応じて、薬剤を選択し、散布を行います。